沖縄でリフォームするなら屋上防水工事もセットで依頼しよう! 防水すべき理由や工事の種類を解説
屋上というのは家屋において最も気候の影響にさらされる場所であり、
その分老朽化が早い段階で進んでいきます。
まして沖縄の気候下では住環境を維持する上で高水準の防水が欠かせないため、
住宅リフォームにおいては屋上防水工事をセットで依頼するのがおすすめです。
今回は屋上防水工事の基本的な施工効果および工法別のメリットについて解説していくので
沖縄にお住まいの方はぜひ参考にしてみてください。
沖縄の家に屋上防水が求められる理由
まずは、沖縄の家で屋上防水工事が欠かせない理由について、同県の気候事情とあわせて解説します。
年間通して雨量が多く、屋上に水が溜まりやすい
沖縄は県土全体を海に囲まれ、かつ山の少ない地域であるため、雨のもととなる湿った空気が流れ込みやすいのです。
加えて、夏季には台風もよく通過するということで沖縄の年間降水量は例年全国上位に位置しています。
さらに亜熱帯気候の沖縄では雨天時を除いても湿度の高い日が少なくありません。
対策を講じないでいると、屋上の部材にみるみる水分がたまっていき、やがては雨漏りなどのさまざまなトラブルを引き起こすことでしょう。
塩害による屋根の劣化が生じやすい
海から吹き込む潮風には塩分が多く含まれており、多くの構造物にサビなどの塩害をもたらします。
特に沖縄の場合、多くの家が台風対策として、屋上建築に鉄筋コンクリートを採用していますが、この素材は塩害への耐性がほぼありません。
許容濃度を超えた塩分が鉄筋の被膜を破壊すると、酸化による鉄筋の腐食および腐食部分の体積膨張が起こり、この膨張圧がコンクリートのはがれやひび割れにつながります。
防水工事に用いられる部材の多くは塩害にも強いため、沖縄のような海に囲まれた地域では、屋上防水工事の施工効果を特に実感できるはずです。
屋上防水工事の主な施工効果
屋上防水工事を施しておくと、雨漏りはもちろん、カビやサビなどの二次被害も長期的に防げます。
また、使用する部材によって、断熱性や高耐久性などさまざまな副次効果を得られるのも屋上防水工事の魅力です。
雨漏りやカビの防止
屋上に防水層を築き、屋内に水気が入り込む隙をなくしておけば、どれほどの豪雨であっても天井からの雨漏りはそうそう起こらなくなります。
建物の構造部分を湿気から守ることにより、木部のカビや金属部のサビなど、家の老朽化を招くさまざまなトラブルも防げます。
屋上防水工事を早い段階で施しておけば、長期的には住宅の維持費を大幅に抑えられることでしょう。
断熱性および省エネ性能の向上
屋上は日光が直接当たるため、断熱加工しているか否かで、天井裏の温度が大きく変わります。
そのため、昨今は屋上防水工事を実施する際、
ウレタンフォームなどの断熱加工も併せて依頼するのが一般的です。
屋上の断熱によって室温が外気の影響を受けにくくなれば、冷暖房の運転効率が上がり、
夏日が長い沖縄の家においても消費電力を大きく抑えられます。
台風対策にもなる
屋上防水工事をすると、屋上を構成する部材の層数が増えるため、シンプルに物理的強度も向上します。
台風の多い沖縄で暴風雨に耐えうる家を造るには、防水工事をはじめとした屋上の補強が欠かせません。
屋上防水工事の代表的な工法
屋上防水工事の代表的な工法は、「FRP防水」「シート防水」「ウレタン防水」「アスファルト防水」の4種類です。
以下でそれぞれの概要を見ていきましょう。
FRP防水
FRPとは、複数の樹脂にガラスなどの繊維を混合した強化プラスチックであり、これを塗膜として下地に塗るのがFRP防水です。
防水性が高いのはもちろん、繊維のおかげで物理的強度も兼ね備えているため、集会などで屋上を利用する機会が多い家に適しています。
また、FRP樹脂は硬化が早く、工期が通常1〜2日で済むため、補修を急ぎたい場合にもおすすめです。
シート防水
シート防水とは、屋上の下地にシートを敷いて固定する工法であり、昨今は塩化ビニルシートを機械で固定するのが一般的です。
シートと下地の間には緩衝シートなどで空間が設けられるため、漏水やひび割れなど、すでにトラブルが生じている屋上にも高確率で採用できます。
また、塗膜防水に比べて耐用年数が長く、トップコート塗装などの大掛かりなメンテナンスも原則必要ありません。
ウレタン防水
ウレタン防水はFRPと同様の塗膜防水であり、メッシュなどの補強布、あるいは緩衝シートを併用する形で行われます。
ウレタンは柔軟性に優れているため、複雑な形状の面にも塗布しやすく、かつひび割れの心配もほとんどありません。
加えてウレタンは材料費が安く、その分工事費用が比較的お手頃になるため、リフォーム予算が限られている方にもおすすめです。
アスファルト防水
昨今のアスファルト防水で主に用いられるのは、防水性や耐久性に優れたアスファルトをポリマーなどの配合を通じて建造物向けに改良した「改質アスファルトシート」です。
シートの接着方法は、バーナーであぶりながら接着するトーチ工法と、シート自体に粘着性を持たせた冷工法に大別されます。
防水効果がより高いのはトーチ工法ですが、火気を使用する関係で施工可能な環境が限られるため、住宅の防水においては冷工法を採用するのが一般的です。
屋上防水工事のタイミング
工事を行うべきタイミング
屋上防水工事の実施タイミングは、住宅の築年数や状態によって異なりますが、以下の兆候が見られる場合は工事を検討するべきです。
- ひび割れや剥がれが発生している場合
屋上の防水層にひび割れや剥がれが見られる場合は、雨水が建物内部に浸透するリスクが高まっています。
早急な対応が必要です。 - 雨漏りの発生
天井や壁に水染みができるなど、雨漏りが確認された場合は、屋上防水の劣化が原因である可能性があります。 - 定期的なメンテナンスのタイミング
防水工事には耐用年数があり、一般的に10〜15年ごとにメンテナンスが必要とされています。
築年数に応じて計画的に工事を行うことをおすすめします。
沖縄特有の気候へのさらなる対応策
塩害対策をさらに強化する方法
沖縄では塩害の影響を最小限に抑えるために、防水工事と併せて以下の対策を行うことも効果的です。
- 防錆塗料の使用
屋上に露出する鉄部や金属部には、防錆効果のある塗料を塗布することで錆びによる劣化を防げます。 - 防水部材の選定
塩害に強い部材を選ぶことが、長期的な建物保護に繋がります。
例えば、塩化ビニルシートやFRPは塩害に強い素材です。
まとめ
沖縄の家々において屋上防水が重要な理由、および屋上防水工事の主要な工法について、
多少なりともご理解いただけたかと思います。
やんばる(沖縄北部)地域にお住まいで屋上防水工事を検討中の方は、
名護市を拠点とする地域密着型のリフォーム会社『R&LIFE』までお気軽にご相談ください。
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